あゆみ
当親の会は、昭和28年5月、区内の4小学校に特殊学級が新設され、設置校の保護者会が母体となって、翌年親の会の前身「精薄部会」が発足するとともに、当連合会の前身である「墨田区身体障害者福祉協会」に加盟しました。
その後、昭和33年に日本育成会に、39年には東京都育成会に参加し、地域や全国的な組織活動を展開しながら、自ら意志を正しく表現することの苦手な障害児者の代弁者として、社会参加と平等をめざし、教育、福祉制度や施設等について、国や東京都、区等に積極的に働きかけるなど、幅広い組織活動を続けてきました。
昭和56年12月には、知的障害者の卒後対策の要としての授産施設である「墨田七福福祉作業所」を自ら開設・運営し、59年4月には「第2七福福祉作業所」を開設した。その後平成9年に「すみだワクワク工房」、13年に「すみだサンサン工房」を開設するとともに、親の会の役員が発起人の中心となって、社会福祉法人設立の準備を進め、その結果、平成14年に社会福祉法人を立ち上げました。
墨田区手をつなぐ親の会(心障児者部会)は、それまで行っていた授産施設4か所、緊急一時事業「さんさんるーむ」・ディサービス事業、「ワクワク工房ディサービス」を全て法内化し、その運営を「墨田さんさん会」に移しました。
また、「重い障害を持っていても地域で当たり前のこととして一生涯暮らしていくことのできる施設を」を合言葉に平成10年より、その目的達成の為「アンブレラ基金」を創設し、最初の法人の施設として平成16年に墨田さんさんプラザを開設しました。
また、本来の目的でもあるケアーホーム、グループホームを平成21年に「ほーむ大洋」定員7名、22年に「ほーむアンブレラ」定員14名を開設するに至りました。
まだまだ需要は多く、これからも地域で安心して地域にねざした暮らしの環境を整える為一層の努力を続けたいと思います。
年間行事・活動
◇親子研修 ◇両親大学 ◇施設見学 ◇新成人を祝う会 ◇卒業を祝う会 ◇親子の集い ◇スクエァダンスクラブ ◇すみだはな&はな(月2回)
《入会手続き・連絡先》
◆墨田区手をつなぐ親の会
◆電話3626-5070(庄司)
会則
◆墨田区手をつなぐ親の会会則(抜粋)
第1条 本会は、墨田区手をつなぐ親の会と称し、事務所をすみだワクワク工房内に置く。
第2条 本会は、知的障害児(者)の教育と福祉の向上を図ることを目的とし、併せて会員相互の親睦を深めることを目的とする。
第3条 本会は、前条の目的を達成するために、次の事業を行う。
講演会、講習会、研究会等の開催及び同趣旨の事業への協力と参加
知的障害児(者)の教育と福祉の向上を図るための事業又は諸活動及び同趣旨の事業への協力と参加
知的障害児(者)及び会員相互の親睦のための事業
会報「きずな」の発行及び月刊誌「手をつなぐ親たち」の購読
社会福祉法人東京都知的障害者育成会の墨田支部としての諸活動
その他、本会の目的達成のために必要な事業
第4条 本会は、知的障害児(者)を子に持つ親で、所定の手続きを経たものをもって会員とする。
第5条 本会は、本会の趣旨をよく理解し、協力される方を賛助会員として迎える。
第9条 本会の会議は、総会、常任理事会、理事会とする。
第13条 本会の経費は、会費、寄付金その他の収入をもってあてる。
担当者へのインタビュー
:団体の正式名称を教えてください
心障児者部会
:「この団体に所属していて良かったな」と思うのはどんな時ですか?所属者の方の声やエピソードも交えて教えてください。
就学相談で学校を選択する時、卒後の進路に迷っているときに、先輩の会員さんにアドバイスをいただくことができ、とても助かりました。
同じ障害の子を持つ親たちと知り合え、分からないことや悩み事などをお互いに話すことで理解がすすみ、精神的な負担が軽くなりました。
:団体として誇れること、自慢できることはどんなところでしょうか?
14年前に社会福祉法人を会員たちで立ち上げ、福祉施設を次々と造り続けている。在宅者をなくし、安定した地域生活を送ることに貢献していると思います。
:どんな方に団体に加入してほしいですか?
福祉資源が選べる環境になった今、圧倒的に若い会員が少ないのが現状です。仲間と運動を進めていくという意識がある方、問題意識を持つ人に加入してほしいと思います。
:今後より強化していきたい活動があれば教えてください
地域生活を楽しめるよう、スポーツや芸術文化の教室、レクリエーション等を企画していきたいと感じています。
また、医療ケアの必要な人のグループホーム、短期入所の整備支援を具体的な計画案も含めて行政に要望していきたいです。